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見沼の冬の旅 [見沼の自然]

さいたま市見沼区の名称は見沼田んぼに由来しています。見沼田んぼは都心から30キロ圏というのが信じられない田園風景が残された一帯です。この見沼田んぼの北の端の一角の我が家にほど近い所に七里総合公園があります。七里総合公園は見沼田んぼの自然がそのまま残された公園です。

23日の夜に降った雪が翌日もまだ残っていたので、七里総合公園に雪景色のウォッチングに出かけてみました。

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何だか雪国の風景みたいです。翌日もまだこんなにも雪は残っていました。

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この撮影時は午前11時ぐらいになっていましたが、公園の池はまだ凍っていました。

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公園の中は寒々とした雪景色が続きます。何だか期せずして、こんな近場で冬の旅を経験しているかのような気分です。

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公園の隣を流れる見沼代用水 東縁にはカルガモ君が飛来していました。カルガモも冷たい川の水に寒そうです。

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近場で思いがけない冬の旅を経験したので、家に帰ってからシューベルトの冬の旅のCDを聴いてみました。最近購入したトーマス・バウアーのバリトンに、インマゼールがピアノフォルテでつきあっているジグザグ盤です。冬の旅の心象風景を思わせるデジパック仕様の紙ジャケがきれいです。


Winterreise

Winterreise

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Zig Zag Territories
  • 発売日: 2011/01/11
  • メディア: CD


ピアノフォルテといっても、なぜピアノではなくてピアノフォルテなの? と、この楽器の特徴が引き出せていない演奏にしばしばお目にかかります。この盤でインマゼールが弾いているピアノフォルテはアントン・ウォルターのレプリカで、ぶっこわれたピアノでもあるかのような正真正銘のピアノフォルテらしい鄙びた音がしています。シューベルトがこの曲のピアノ伴奏部に託した、水や川の音、犬の鳴き声などの様々な模倣が、ピアノフォルテ特有のアクション効果を使うことでリアルに浮かび上がっています。これだったら、ピアノに代えてわざわざこの楽器を持ってきたことに納得がいきます。最後の辻音楽史では、ジャラン、ジャランと鳴るその古びたオルゴールのような音色がたいへん印象的です。

バウアーは初めて聴くバリトンですが、浪々としたバスバリトンではなく柔らかなハイバリトンのようです。鄙びたピアノフォルテの伴奏がふさわしい、しみじみとした歌唱です。ある意味抑えられた歌唱であるだけに、後半の陰惨な雰囲気は却って身につまされるものがあります。


『冬の旅』 T・E・バウアー(Br)、インマゼール(fp)
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