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5月の見沼田んぼから [見沼の自然]

見沼田んぼは都心から20キロ圏と30キロ圏の間にありますが、ここは東京からわずか30分ほどとは信じられないような広大な自然と鄙びた田園の風景が残されています。さいたま市見沼区にある我が家近くにも見沼田んぼの一部が延びて来ています。明日からは曇りでその後は梅雨に入るかもしれないということなので、束の間の晴れ間を惜しんで見沼田んぼの自然探索に出かけてみることにしました。

見沼田んぼは今、ちょうど田植えの季節を迎えています。これで都心から20キロ圏の風景です。

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見沼田んぼの東の端には見沼代用水東縁(ひがしべり)という農業用水が流れていますが、この川に沿って緑のヘルシーロードというサイクリング道路が整備されています。この道に沿って自転車で進んでみました。ちなみに見沼代用水東縁の終点は東京足立区の日暮里・舎人ライナーの駅名にもなっている見沼代親水公園です。我が家からもちょっとしたサイクリングコースとして行けそうな距離です。

川辺にあるNHKの「小さな旅」でも紹介された弁財天堂の下にはキショウブの花が花盛りです。

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キショウブは帰化植物として各地で野生化していて、繁殖力が強いので要注意有害植物にもなっているようです。けれども、昔から日本にあった植物のように自然の風景の中に溶け込んでいる姿は風情があります。

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あたりには野生化したレッドクローバー(アカツメクサ)があちこちに見られます。隣に見えるレモンイエローの花はコウゾリナでしょうか。

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コウゾリナは剃刀菜と書くように、ザラザラした剃刀型の葉はタンポポのようなキク科特有の切れ込みがありません。これもこの近辺にはワンサカと生えています。

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レッドクローバーの花はアップで見るとレンゲによく似ています。

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見沼代用水東縁の土手に植えられた桜並木の下は気持ちの良い木陰になっています。

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今回お目当てにしていたノアザミは見沼代用水を弁財天堂からもう少し下流に下った加田屋付近に多く群生しています。

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ノアザミは高原や山の中の草地でよく目にしますが、平地ではあまり見られません。さいたま市の中では群生が見られるのは、ここだけのようです。

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ノアザミは角度のきつい土手の斜面に自生していて、おまけに土手は道路側からは幅1メートルほどの側溝で仕切られ、近づけないようになっています。アップの撮影は困難でしたが、川側から土手を降りる形でめげずに挑戦しました。

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近くにはノイバラも自生していました。

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ノアザミの花は普通は赤紫色ですが、稀に白花もあり、見沼でも見られることもあるそうです。今日はピンクバージョンの花を見つけました。

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この近くには針葉樹の植樹林があり、お気に入りのスポットになっています。カラマツかと思っていたのですが、メタセコイアのようです。自然の状態でこんなにきれいなコーン型になるのでしょうか? 今ちょうど新緑がきれいです。

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帰りしなにはクサノオウを見つけました。クサノオウの語源は草の王と草の黄の両説あるようです。ケシ科で薬用にもなる有毒植物ですが、きれいな花です。

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