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ドイツグラモフォンの111周年記念ボックス [クラシックCD]

ドイツグラモフォン創立111周年記念のCDボックスセットを購入しました。

g111-2.jpg実は私はドイツグラモフォンというレーベルがむしろ大の苦手です。と言うのは、個人的にそれほど高く評価していないにもかかわらず、日本の世評では最も高い評価を得ているカラヤンやベームのようなアーチストを、このレーベルは数多く抱えているからです。そこで私の天の邪鬼根性が頭をもたげて、概して日本ではより評価の低いアーチストを擁するEMIレーベルの方を応援し、大のEMIファンを自認しています。

このボックスは111周年にちなんでか、CD55枚という偉容を誇るセットになっていますが、価格の安さもあって、タブーを押して(!?)、購入してしまったというわけです。それにしても、55枚で1万円を切るという価格は、苦手なレーベルの記念盤にもかかわらず、思わず買ってしまうほどの安さです。これは、このレーベルの創立記念のご祝儀値段とサンプラーとしての意図が込められているものと思われます。

g111-1A.jpg55枚の中には2枚組のセットも数点含まれていますので、55名より若干少ない総勢約50名のアーチストの演奏がアーチスト別に一種ずつセレクトされ、アーチスト名のアルファベット順に従って一枚ずつオリジナルの紙ジャケ仕様で収録されています。このセレクションは結構気が利いているのではないかと思います。

そのセレクションは当然のことながら、各アーチストを代表する名演奏中心にセレクトされているようです。苦手なレーベルとはいえ、実はその中には既に購入していたものが結構多く含まれていました。ベームのモーツァルトのレクイエム、クライバーのベートーヴェンの第5、第7交響曲、ミケランジェリのドビュッシー前奏曲集第一巻と映像などなどです。その他にもドイツグラモフォンファンの人だったら、そのほとんどは既に購入済みと思われるような名演が揃っています。

なかにはアバドがブラームスのハンガリア舞曲集、バーンスタインがマーラーの交響曲ではなく、自作のウエストサイドストーリーというように、敢えて意図的に少し外したと思われるセレクションも見られます。これは55枚中の収録曲がダブらないようにという配慮もあってのことかと思われます。けれども、それでは改めてアバドの代表盤はと聞かれたら首をかしげざるを得ないところはあるのですが。ちなみに、カラヤンはベートーヴェンの第9シンフォニーです(旧録音の方ですが、やっぱり!?)。

改めてこうして55枚を突きつけられてみると、その55枚の重み(もちろん内容的な)が実感されます。その偉容を前にして、まだ聴くのすらためらわれるほどの重みです。

心身の健康状態と相談しながら、ゆっくりと一枚ずつ聴いてみることにしましょう。これはグラモフォン嫌いの人間ならではの言い訳なのかもしれませんが。

それにしても私の好きなEMIレーベルのgreat recordings of the centuryシリーズのサンプラー盤のボックスセットを購入しなかったのは、今でも悔やまれます。ネットのオークションページで探してみても見つかりませんでした。このブログを見られた方でどなたかお譲りいただける方がいらっしゃいましたら、ご連絡いただければ幸いです。






ドイツ・グラモフォン111周年記念コレクターズ・エディション(55CD) icon
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