晩秋の白いツバキとクリスマスローズ

早咲きの白いツバキが咲きました。





寒椿と呼びたいところですが、園芸品種のカンツバキは八重咲きで、サザンカとの種間雑種を指します。この白椿は半八重なので、カンツバキではなくツバキのようです。冬に咲く寒椿に対して、椿は木偏に春という字を書くように、通常は春に咲きますが、晩秋から咲き始める種類もあるようです。我が家の白いツバキも例年晩秋から咲き始めて、花の少ない正月いっぱい楽しませてくれます。

今年は現在すでに満開なので、正月までどのくらい持つか心配です。もう少ししたら、メジロがかぎつけて密を吸いに来るかもしれません。



我が家の暗い庭の逆光を受けて白い花がランプのように浮かび上がります。



ツバキの花は花ごとぽとりと落ちますが、落ちたその花も風情を感じさせてくれます。紅葉した柿の落ち葉の赤とつばきの花の白が思いがけないコントラストの妙を見せています。



白い花と言えば、今年はクリスマスローズがクリスマスの一ヶ月も前に咲き出しました。クリスマスローズはニゲル種とオリエンタリス種に大きく分かれますが、クリスマスに合わせて年内に咲くのはニゲルの方です。

ニゲルも通常は12月に入ると蕾が見え始め、かろうじてクリスマスに間に合うといった開花のタイミングになります。ところが、今年はもう10月の終わり頃から蕾が見え始め、クリスマスの一月前には既に開花してしまいました。今年は猛暑が長かったせいか、猛暑の後の秋を例年よりも敏感に感じとったのかもしれません。



この一足早く咲いたニゲルは『パウロ』という品種名がついています。我が家にもう一種あるニゲルの『ジョせフ・レンパー』も既に蕾をいっぱいに着けて、開花を待っています。

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